勉強が苦手なお子様向け知能検査
科学的な根拠に基づく検査でお子様の得意・不得意を数値化します
K−ABC Ⅱ は、学習支援を目的として「認知処理」と「習得度」の2つから知能を測定します。
認知度は新しいことを覚えたり、対応したり、情報を処理する能力。
習得度は読みや書き、どこまで学習しているか、学力をあらわします。
2つの検査から、平均を100として、100以上または100以下の点数かどうかで発達水準を判定します。
そして、どの部分の点数が高いか低いかによって、どのような勉強方法がお子さんに合っているのか、学習支援の方法や教材のアドバイス、お子さまに合った学習プログラムにアレンジするなど結果を踏まえた家庭学習支援を提案します。
検査結果の見方
認知総合尺度>習得総合尺度の場合
認知総合尺度の得点と習得総合尺度の得点を比較したときに、認知総合尺度の得点が高い場合、数や言語に関する知識・技能の獲得に際して、認知能力を十分に生かしきれていないと読み取ることができます。
このような場合、認知能力を発揮できるように、学習への意欲・興味、学習習慣、教室や家庭の環境調整などを行い、環境面でやる気を高めていけるような支援を計画していく必要があります。
認知総合尺度<習得総合尺度の場合
認知能力を十分に生かして数や言語に関する知識・技能を獲得していると解釈することができます。
また、認知総合尺度と習得総合尺度の数値がかけ離れている場合(認知が80で習得が100など)、学習における負担が高すぎないか、丁寧に見取ることが必要です。
この場合、本来持っている認知尺度以上に勉強を頑張って今の水準にいる可能性があるので、本人にとっては、「無理して頑張ってついていっている」状態に陥っている恐れがあるためです。
例えば『漢字が覚えられない』2人のケース
同時優位型
- 全体を踏まえた教え方をする。
- 全体から部分へ焦点化していく。
- 視覚的手がかりを重視する。
- 空間的手がかりを重視する。
漢字の覚え方:
へんとつくり・部分部分にわけて、パズルのように組み合わせて、漢字を作る覚え方
意⇒「立・日・心」をそれぞれパーツに分けて組み立てる
継次優位型
- 段階的な教え方をする。
- 部分から全体へ広げていく。
- 聴覚的手がかりを重視する。
- 言語的手がかりを重視する。